大阪の高校を守る会が提起した府教委宛の署名にとりくみます。
2022年11月に開催される教育委員会会議に向けて提出します。
道理のない高校つぶし(案)は撤回を
平野高校・かわち野高校・美原高校 の存続を求める署名
【趣旨】
大阪府教育委員会は、8月29日の教育委員会会議で「府立学校条例、再編整備計画に基づく令和4年度実施対象校(案)」を示し、「様々な意見を踏まえ11月の教育委員会会議で最終決定する」としました。その内容は、「4年連続して入学を志願する者が定員に満たない状況が続いている」などを理由に、平野高校、かわち野高校、美原高校の3つの府立高校を2024年度から募集停止し、平野高校は松原高校に、かわち野高校は枚岡樟風高校に、美原高校は大塚高校に、それぞれ「機能統合」するというものです。これは、次の点からきわめて不当です。
第一に、そもそも、子どもたちの「学ぶ権利」を保障するために設置されている公立高校の「定員」には「ゆとり」があって当たり前です。府教委は、毎年「進学セーフティネット」として、公立・私立の募集数の合計が進学予定者数を上回ることを確認しており、「定員に満たない」学校が出るのは制度上の必然です。募集停止の対象とされた学校は、「定員にゆとりがある」からこそ、高校で学びたいと願う子どもたちの「最後の砦」となり、「地域の学校」として重要な役割を果たしています。なくしてしまえば、子どもたちの「学ぶ権利」が侵害され、地域社会の活力が奪われます。
第二に、少子化の今こそ、諸外国に比べて過大・過密の詰め込みとなっている学級定員(40人)を抜本的に引き下げ、一人ひとりに行き届いた教育を保障することが強く求められています。募集停止=廃校案はそうした願いに背を向け、教育条件改善のチャンスを奪うものです。
以上のことから下記について強く要請します。
【要請事項】
1.大阪府立平野高校・かわち野高校・美原高校の募集停止案を撤回し、3校を存続させること。
2.「3年連続して定員に満たない高校は再編整備の対象」としている大阪府立学校条例を抜本的に見直し、「定員」を理由にした高校つぶしは行わないこと。
3. 少子化をチャンスと捉え、少人数学級の実現、学校規模の縮小など、すべての府立高校の教育条件を改善すること。
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